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開業コラム

クリニック開業のスタッフ採用|人数・時期・構成はすべて『見込む患者数』から逆算する

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開業準備が進むと「スタッフは何人採ればいいのか」が気になり始めます。しかし人数だけを先に決めようとすると、たいてい過大か過小かのどちらかに振れます。結論から言うと、採用で決めるべき3つ——人数・採用時期・常勤とパートの構成——は、どれも『立ち上がりでどれだけ患者が来るか』という一つの見込みから逆算されます。頭数をそろえる作業ではなく、需要の読みから配置を設計する作業だ、ということです。この記事ではその3点を順に見ていきます。

人数は「初日」ではなく「見込みピークの7割」で考える

まず規模別の目安です。

1日の外来患者数体制の目安
20〜30人程度(小規模)看護師1〜2名+医療事務1名
中規模・複数診療科総勢5〜8名程度

注意したいのは、開業初日の患者数に合わせて雇うと読み違えることです。実務では「最高患者数の7割」を前提に必要人数を算出する考え方が紹介されています。たとえば見込みピークが1日120人なら、その7割の84人をさばける体制を組む、という発想です。人件費の適正水準は収入の約15%、あるいは売上の20%台前半とする見方があり、人数の上限はこの人件費率が事実上決めます。診療科でも変わり、小児科は看護師を多めに、整形外科はリハビリ職を加えるなど、診療内容に応じた配分が要ります。

採用時期は開業日からの逆算——固定点がある

人数が決まっても、間に合わなければ意味がありません。採用には開業日から逆算する固定点があります。

時期やること
開業6か月前必要な人材像・求人媒体の選定など準備を開始
3〜4か月前求人の掲載を開始し、応募を集める
2か月前書類選考・面接を経て採用を終える
1か月前院内研修・模擬運用を行う

ポイントは、研修と模擬運用の期間を最後に確保することです。ここを削ると、開業初日にオペレーションが固まっていない状態で患者を迎えることになります。「採用が終わり」ではなく「研修まで終わり」から逆算するのが、この固定点の読み方です。

常勤とパートの構成は「不確実性へのヘッジ」

3つ目が構成です。開業直後の患者数は読み切れないため、常勤を最小限にしてパートで調整幅を持たせる——という組み方が理想とされます。常勤看護師1名にパート看護師1〜2名、受付・事務は2〜3名、といった形です。

これは単なる人数配分ではなく、立ち上がりが想定より遅くても早くても対応できるようにするヘッジです。あわせて、即戦力の経験者と、新たな視点をもたらす未経験者を組み合わせ、ベテランが新人を育てられる構成にするとチームが安定しやすいとされます。

過大でも過小でも、痛みの原因は同じ

ここまでを裏返すと、採用の失敗は2方向に現れます。過大に採れば、患者が立ち上がる前から人件費が経営を圧迫します。過小なら、初期の混雑で待ち時間が延び、開業直後のいちばん大事な時期に評判を落とします。どちらも根っこは同じ——立ち上がりの患者数見込みがずれていたことです。なお、雇用契約書や就業規則を募集の段階で整えておくことも、採用後のトラブルや早期離職を防ぐうえで重要とされます。

まとめ

スタッフ採用は「開業までに頭数をそろえる」作業ではなく、人数・時期・構成の3つを患者数見込みから逆算する作業です。人数は見込みピークの7割と人件費率から、時期は研修まで含めた逆算から、構成は需要の不確実性へのヘッジから決まります。3つの起点はいずれも一つ——立ち上がりでどれだけ患者が来るか。採用規模の起点になる地域の需要は、公的データから無料で把握でき、過不足のない採用計画の出発点になります。

お探しの市区町村の人口動態・競合クリニック密度はエリア別の開業データから確認できます。

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本記事は開業検討の参考情報であり、開業の成否を保証するものではありません。出典・参照資料:開業支援・採用解説メディア各種(人数・割合・時期は出典により幅あり/規模で変動)・クリニック人員配置の一般的な考え方。